一部で絶賛？の業務用パワーアンプを試してみました。AMCRONのリファレンスシリーズは以前より評価が高かったと記憶していますが、これはファンなしの廉価シリーズで小型モニター用アンプらしいです。外見ですが業務用ということもあり無骨な部分も多いですがアルミ削り出しのノブなど意外と質感があります、薄くて小さいのも良いですね、気に入りました。
ラックマウント仕様なのでフットが付いてませんが本体が小さいのでサイドウッドや木箱を工作するのも簡単そうです、自分だけのマストアイテムに仕上げれるかも？
さて音は ・・低域
きりきりに制動するという印象はなく適度に量感を伴ってフラットと言うよりむしろピラミッドバランスに近いと思います特にバスドラムの音に驚きました、音の芯の部分とそれに付属する付帯音が絶妙で、実に迫力があります。制動と量感のバランスが絶妙と言っても良さそう、一番気に入った箇所です。
中高域
繊細さしなやかさと言った部分はなく線が太く乾いた音がスカーンと飛んできます、アメリカンサウンドというのでしょうか？癖を感じます、やはりjazzとの相性が良いと思います。ソースによっては若干カサつきが気になるかな・・聴きどころや好みで評価が分かれるところだと思います。
空間表現
音離れの良さも相まって、すこし大き目の音像がSPからキッチリ分離して定位します。空間を細かく再現するのではなくボーカルや主要パートにスポットを当ててかぶりついて聴いてる感じです。スポイルされる部分はありますが聴かせどころ心得てる印象。音像重視のアンプだと思います。
全体的にレンジは狭く解像度も低い印象で、無骨さが拭いきれないですが、音離れが良さ、低域の制動力、など駆動力の高さと言ってもいいのかな？を持っているようで嫌味がないというのか決してつまらなくならないノリの良さを感じます。良くも悪くも民生用アンプと一線を画す音で新鮮です。
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