2011/12/27

パルストランスとコモンモードチョーク


上から

パルストランス内蔵のRJ45端子 Morethanall MJF13T3L-KF06B3GY-88
switch-science.comよりピッチ変換基盤と一緒に購入。

pluse社のパルストラスH1012 インテルのNICに使われている安心のブランド?
インテルNICから拝借。

 ノイズ除去に関してはメディアコンバーターと同等の効果があると思われます。

 ノイズレベルが下がる以外に若干表面がツルツルとしたキャラクターが乗るのがメディアコンバーターとの一番の相違点ですね。落ち着いた音になる分プラスに感じるかもしれません、ちょうど電源ラインにアイソレートトランスを入れた印象に近いかも?
2つの比較では聴感上SN比はほぼ同レベル Pluseの方が若干抜けが良い感じ、パルストランスはトランス+チョークコイルの構成なのでコイル性能や巻き方、モールド具合などで音の印象が変わるような気がします。

 メディアコンバーターを使用して分かったことはLAN内にはパルストランスやチョークコイルで取りきれてないノイズが盛大に流れているのでは?という事でした。
そのパルストランスをもう一段挿入しようとノイズ除去的にはあまり期待できないと考えてたのですがが大きく違いました、やはり機器内蔵のものはグランドから完全に浮いていないので影響が大きいのでしょうね。


メディアコンバーターとパルストランスどっち?
 現状両方使うのがベスト、メディアコンバーターの出口にパルストランスを付けています。組み合わせるとメディアコンバーター自体がノイズを発していたのもわかるんですが、逆にメディアコンバーターを通さないと出ない音というのか雰囲気、佇まいに近いもの(メディア変換でないと除去できないノイズ?)も確実あって両者うまく補いあっている印象です^^v
 
 メディアコンバーターは少々高価なのと電源で大きく印象が変わるのでお勧めし辛いですがパルストランスは安価で工作も簡単なので是非試してみてください。LAN環境に何も対策していない場合は特に効果が高いと思います、トランスを吟味したり電磁波吸収シートをつかったアレンジするのも面白そう。


コモンモードチョーク

 ついでにコモンモードチョークの実験です。
LANケーブルで音が変わる理由の一つがケーブル自体のフィルター効果だと思います。
NTT-ATのものより上の帯域を狙ったつもりです、オーディオ的においしい帯域ってあるんでしょうか?
T50の43材(30M~200M用)にW1JR巻きで8ターンしたものです、キンキンした音が落ち着く、見通しが良くなる、それなりの効果はありますが若干音の勢い鮮度感がフィルターなしよりも後退しますね、もっと小さいコアやもっと上の帯域のがいいのかな?
とりあえず上のパルストランスと組み合わせて使っています。

2010/08/04

Media Converter

メディアコンバーターを導入しました。

結論から言うとSN感が目覚しく向上しました。

これまでLAN用コモンフィルタをいれたりスイッチングハブをリニア電源で駆動したりと、それなりの効果はあったものの根本的解決になっていないことが判明しました。

LANカードやハブにはパルストランスやコモンフィルターなどのノイズ対策が施されているはずなんですが、それでも取りきれないノイズが音質に大きく影響している印象です。
得体の知れないノイズの影響がこれほどまで深刻だとはメディア変換するまでわかりませんでした。

現状はこんな感じ





AME~PC(iTunes)間に1組、さらにルーターからPC間に追加して家庭内ローカルネットワークから完全に分離(電気的に)してやるとさらにSN感が向上しました。
メディアコンバーターの電源も重要で特にAME直近の受け側の影響が大きいです”それなりの電源”に交換必須だと感じました。
”それなりの電源”についてはまた別のエントリーで

※我が家の場合ルーター越しに複数台のPCやハブ、それにLANケーブルが張り巡らされていたので2組目のメディアコンバーターも効果が高かったのだろうと予想してます。

どうもLANケーブルはそれ自体がアンテナとなるし極力使わない方が良いのかもしれませんね。
無線LAN、子機、またはメディアコンバーター利用したシンプルなネットワークとするのが良さそう。

LANケーブルで音が変わるのを確認できし、全幅の信頼を置いていたわけではないのですが、あらためてデータ転送の保障=そのまま音質を保障しているわけではない、という事を確認した次第です^^;
まぁそれでもSPDIFのような垂れ流しよりマシでしょうか・・

2010/02/13

AirMacExpressの改造(10


10)でケースに収めて完成となる予定でしたが、やはりDACを同居させた方がスマートでカッコイイなぁ

 以前PCM2705がPCM2706や7だったらな~と少し書きましたがDACを同居させてもSPDIFしか吐き出さないPCM2705を使う限りはDAC側のレシーバーでもう一度PCMに戻す復調作業が必要なのです。
せっかく新鮮な食材をわざわざ冷凍→解凍を経て調理するみたいな非常にもったいないイメージです(解凍の質も色々あってリクロックとかメモリバッファとか要注目のESSの新しい奴とか)

 さて接続が最短になること以外に本質的なメリットが見当たらないと思えたDACとの同居ですがWM8804を使うとメリットも見えてきました。
というのはこのデジタルレシーバーは対応クロック周波数が広くPCM2705と同じ12Mでも動作します、これを利用するとSPDIFの生成、PCMの復調を同一の基準クロックで動作させることが出来るんじゃないか?という事なのです。



僕の力量で実現出来るかわかりませんがコツコツパーツを集めています。

上手くいくと素晴らしいネットワークプレイヤーが出来そうだなぁ・・・
改造AirMacの話は新たな展開となってもう少しつづきます。

少し訂正

結局SPDIFからシステムクロックを復調するのでよく言われる「同期」とは違いますね^^;

メリットはこの2点になるのかなぁ

○ローノイズクロックをDAC側でも使える
○SPDIFの最短接続

それからこのWM8804はSPDIF信号をスルーさせるだけでジッター除去機能があるようで手法は違いますがDSIXみたいに使えるとか。
こんな感じ

つづく

2010/01/26

AirMacExpressの改造(9

クロックその後 
 フィデリックスさんのクロックモジュールですがバーンインも進んで良い感じです。
空間表現はもちろんですが解像度が上がり細かい音が再現できてくると、音楽が滑らかで瑞々しくとてもスローに感じます、とにかくキモチ良いのでいつのまにかZzzz
たかがUSBDACのクロックですが効果は絶大ですね。

今後レギュレーターモジュールやディスクリートオペアンプも企画中とのこと、要注目です。

SPDIF出力の見直し
 デジタルアイソはバッファーと絶縁を1チップで処理できるのがメリットだと思うのですが現状74LV08のTOSドライバーを経由してデジタルアイソ→同軸出力となっています。
PCM2705→デジタルアイソ→同軸 とした方が経路が省略できジッター面で有利なはずです。

 Doutの5pinからは辛いので、74LV08の10pinからSPDIFを取り出します(R218からとっても良いかも)
そのままTTLレベルのISO721に入力しても普通に音が鳴ってしまいますが、どうも音が良くありません、これだとTOSドライバー経由した方が断然良いです、SPDIFは音が変わりまくり^^;
 そこでCMOSも入力できるIL710に変更、以前の音が蘇りさらに微小レベルの再現が向上している気がします。
再度聞き比べましたがどうもドライバー(74LV08)経由iso721→同軸 の最初のパターンが一番音が良いようです。


まだまだ勉強中でトンチンカンな事言ってるかもしれませんが、まぁ結果オーライという事で。

無線アンテナ
 最近気づいたのですがAirMacExpressの内部にアンテナを接続できる端子がついてました。
秋月取り扱いのこの辺りが利用できそう。

これで金属の塊にいれても無線使えますね・・・なんて準備がいいんだw


いよいよ完成が近づいてきました~

2010/01/22

AirMacExpressの改造(8

クロック再び

 前回は標準的な発振器でも上質な電源で駆動してやるとそれなりに改善するのではないか?というので秋月で販売されている12MHz発振器を試しましたが、フォーカスは甘いし低音は肥大するやで散々な結果でした。
その後クロックは元に戻しAirMac本体への給電を3端子レギュレーターからよりローノイズで安定しているディスクリ電源に変更、こちらの方が効果がありました。
AirMacに標準搭載されてるsiward社の発振子とPCM2705内部の発振回路はなかなか素性が良いようです。
(ロットによっては発振子が違い、音も違いがあるようです)

 さて今回は・・・
発振器をもっと高精度なTCXOとかに交換してもある程度の効果が見込めそうですが、精度とはまた違ったアプローチであるローノイズバッファー回路を搭載したフィデリックスさんのクロックモジュールを使用しました。
設計者の中川さん曰く無駄な努力をしていないクロックということらしいです。



 非常に小さいモジュールでクロックはよくあるcanパッケージのものが基板裏に付いています、基板の凹凸がなくなるようにスポンジタイプの両面テープを何層か貼り付け、電磁波吸収しそうなシート、その上から付属の銅箔テープを巻きクロックの缶部分に接続してシールドとしました。




 電源はほぼ前回同様でトランスから分けました。
50VAトロイダルの1回路をクロック専用に、安定化はクロック直近にてTL431B、2SC1815 2SC1014 NE5534によるローノイズで高精度なディスクリ電源。

 さて音ですが通電したてにもかかわらず、なかなか良いようです。
これはバーンイン後が期待できます!

つづく

2010/01/13

AirMacExpressの改造(7

デジタル系電源の大切さ、3端子はやはり・・なのか?

電源を作り直して、ケースに組み込みました。



 安井式フィルター D式整流 安定化回路はお気楽オーディオさんのディスクリ電源の回路といった構成です。
ディスクリ電源はユニバーサルで組んだもので本来の性能が出ているか分かりませんが、聴感上の差は大きく、音の抜けが改善する以外にクロック系の対策をしたような低音の締まり小気味良さや音像のフォーカスといった部分に影響があるようです。
 さらに面白いのはディスクリ電源に組み込まれている誤差増幅用のオペアンプを交換すると音の印象が変わることです、電源にはもったいないですがLME49710とかOPA827を使用中。

ケースはタカチYMシリーズ、サイドウッドは年末必死に張ったゼブラノの突き板、木目フェチにはタマリマセン(^^


追記1/18


○トランスの音
トランス、誤差増幅のOPアンプを交換しましたが圧倒的にトランスの音色が支配的でした。
オペアンプはほどほどにトランスのサイズや形状を吟味した方が良さそう。

○DC給電ラインにフェライトビーズ
とりあえず暫定で2個づつ43材を通しています、30~200MHzと高周波に作用しますが聴感上も影響は大きい。



つづく

2009/12/18

高周波ノイズ対策

 エンゼルポケットの動画が面白い。

ちょっと近寄りがたい雰囲気の動画もありますが、フィデリックスのクロックのお話、特にOji-Specialの一連のイベント動画が面白いです。

その中でもBlend-Tuneの解説にある”アナログラインがアンテナとなって高周波ノイズを拾いそれがデジタル(特にクロック)のグランドを揺らしているんじゃないか?”とゆう話、ちょうどフィデリックスのクロックの話ともリンクしてとても興味深い内容でした。

Blend-Tuneとゆうアクセサリーはヘッドフォンやラインケーブルの途中に可聴域に影響しないフィルターを挿入、前段への高周波ノイズの影響を軽減するモノらしく信号ライン、グランドラインどちらにもフィルターが入っているようです。

グランドラインからのノイズの進入か・・
PCやLAN、ハブのネットワークまわりにおけるアイソレートトランス効き具合。
LAN用の高周波対策であるコモンモードフィルターの効き具合、、これらも同じような事なのかもしれないですね。

なんとなく仕組みがわかったので、簡単なものを自作してみようと思います。

つづく